リンクの武器である女神の剣に宿る剣の精霊。リンクを「マスター」と呼ぶ。
作中においては終始リンクをナビゲートを行い、敵の解析なども行う。
書籍「ハイラル・ヒストリア」によれば外見モデルは「風のタクト」に登場した妖精の女王。
「80年代アニメに出てきそうな、主人公のそばにいる秘書風女性」という設定がある。
後のマスターソードとなる剣に宿る精霊なので、マスターソードのモチーフが入れられている。
シーカーストーンのヒントの題で彼女と表記されているが、正確な性別は不明。
人物を説明するときは「温厚純愛」など四字熟語で表すのが特徴。
見た目とは裏腹に、剣の精霊としては子供。
概要
「女神の剣」に宿る精霊で、シリーズ恒例のナビゲーター。マスターソードを擬人化したような姿をしている。
リンクの夢で来たる運命を伝え、剣まで誘導したり雲の下にある大地へと誘う。
一人称は「ファイ」(序盤の名前紹介時のみ「ワタシ」)、リンクのことは「マスター」と呼ぶ。
2009年のイメージイラストに描かれていたのはこのファイであり、今作ではファイがマスターソードの中で永遠の眠りにつくまでの過程が描かれる。
性格
プロデューサーの青沼英二はインタビューで『喜怒哀楽がない』『ツンデレどころじゃなくてツンだけ。機械的な感じなんですね。性別も無いですから。』と表現している。
その言葉通り、いかなる物事も無感情かつ機械的に判断する。なんでも確率で表現し、口癖は「○○の確率××%」。
そんな性質ゆえ一部毒舌。例えばボコブリンを「知能が低い」、先輩女性を「豪腕乙女」と表現する。サイレンで失敗し続けるとリンクすら「マスターが選ばれし者ではない確率上昇中」と言われてしまう(公式サイトでは『少し「イラッ」とくる時もあるかもしれません』と解説されている)。
主人のリンクには献身的で、気持ちをきちんと案じてくれる。一方、リンクのボケに真面目に回答してボケ返すなど人の感情に疎い。感情そのものはなくても人間の感情は知識として知っているといった所か。
キュイ族には剣から登場するたび驚かれたりするが、人間には大抵の場合スルーされる。またイベント時には突然謎のダンスを披露する。
ナビゲーターの集大成
「社長が訊く」で藤林秀麿が“できる秘書”と表現したように、従来のナビゲーターとは比べものにならないほど優秀。
例えば、ファイを呼び出して聞くことの出来る項目が非常に豊富。「あらすじ」を解説したり、リンクの「現状分析」をしたり、地域の特徴や「うわさ」を教えてくれたりと、その項目はかなりの数に上る。
また、人にZ注目して呼び出すと特徴を四字熟語で表現したり、その人の悩みを教えてくれる。どこから聞いたんだ。中には毒舌が入っているものの、サブイベントなどで非常に頼りになる。
一方、敵にZ注目した場合は特徴や攻略法を教えてくれる。従来作に比べるとやたら詳細であり、敵によっては非常に長くなるのだが、途中で打ち切るかどうか選択可能。さらにはその敵をどれだけ倒したか、プレイヤーにとって得意か不得意か、を教えてくれたりする。ボスの場合、戦ううちに対応する戦法を分析し提供してくれる。
他にもハートが減ればハートの補給を提案し、財布が満タンになったことを教えてくれたり、ダウジングの操作方法を覚えているかどうか聞いたり、時にはゲームの枠を超えてプレイヤーにWiiリモコンの電池残量不足をお知らせするなど、あまりにも幅広すぎるサポートでリンク(プレイヤー)をアシストしてくれる。
まさにゼルダの伝説シリーズで培ってきたナビゲーターの集大成、それがこのファイなのである(今までのナビゲーターは性格に問題があったり、ヒントを詳しく教えてくれないのが多かった)。
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