今回は郷壊し編その6です。
沙都子が繰り返す者になってから、その精神的なタフさを見せつけて100年分になる世界のカケラを一通り追体験したというところから始まります。
さらっと言ってるけど、精神年齢100歳を超えたんだよ?すごくない?疲れてないんかいな。
100年にわたって梨花が囚われていた惨劇のループを味わったのにケロッとしているのは、記憶を完全に保ったままというのが効いているのでしょうか。
正解ルートを知っているという点が、梨花との根本的な違いといえばそうか。彷徨っていた梨花と違って、沙都子は正解を知りながら「ワザと味わっている」んですからね。
100年の鍛錬
神経衰弱の部活で魅せた技。指をパチンとはじいて世界をやり直すのを、あそこまで細かく使えるのはスタンドじゃないかと見ながらツッコんでました。
バイツァ・ダスト(負けて死ね)との違いは、やり直した世界での因果はリセットされている点ですかね。
とはいえ、実は指パッチンでも完全にリセットされてはいなかったんですよ。因果なものです。
記憶の蓄積
沙都子は記憶のカケラを渡り歩いていますが、梨花が一人でループしていた世界とは似ても似つかない現象が起きていました。
圭一をはじめ、部活メンバーや詩音が記憶を一部保持しているということです。
梨花は「奇跡」と呼んでいましたが、エウアによると「必然」だそうです。
エウアという名前が決まった時の沙都子は、半分ほど羽生でしたね。(笑)
鉄平におきた「必然」
エウアから記憶の蓄積について説明されたときに、その「必然」は、沙都子に近い人ほど起きやすいと言われました。
その時に沙都子は苦い表情をしましたが、おそらくはにーにー(悟史)だけでなく、鉄平も頭をよぎったのでしょう。
沙都子の親族である鉄平は、雛見沢の惨劇と独立して、自身の身の上に依る自業自得の惨劇を繰り返していました。
うなされ、精神的に弱っている鉄平は、薬物治療を受けているようでしたね。
優しい鉄平(鉄平SSR)
鉄平が出てくるエピソードは、ひぐらしのなく頃に「皆殺し編」と、ひぐらしのなく頃に業「祟騙し編」の2つです。
いずれも、沙都子救出という名目で、皆が立ち上がります。それは、沙都子が鉄平に強制的に家に縛られるためです。梨花とも離れ離れになっています。
ですが、今回の「郷壊し編」では、そのあたりの描写が全く抜けていたので、梨花と離れているのかどうかが不明です。
今回の「郷壊し編」が「祟騙し編」と同じ世界のカケラの別側面かどうかはわかりません。できれば、全く別の世界のカケラであってほしいですね。
優しい鉄平(鉄平SSR)のことを利用したり傷づけるような沙都子ではあってほしくない。
大石と鉄平
大石と鉄平は過去の色々なことを通じて顔馴染みです。
大石が鉄平の意外な側面を見て、内心どう思ったのかはわかりませんが、疑いつつも沙都子を不良から救ったという事実は受け入れました。
「いったいどうしちゃったんですか」と冗談めかしながら放った言葉の裏には、鉄平に対して見直したという感情もこもっていたように思えます。
揺らぐ沙都子?
想像もできないほど優しくなった鉄平に対して、沙都子が戸惑っていたのは間違いありません。
一方で、過去のトラウマのために、どんなに鉄平が今優しくしてくれても、受け入れることができないというのも事実でした。
さみしそうな鉄平の姿を見送る沙都子でしたが、恐怖心はぬぐえないということで、自分の感情を整理できないようにも見えました。
100年の鍛錬を通じて、凄惨な悲劇には慣れていっても、逆に最も意外な人物からのやさしさには戸惑いを覚えているというのは非常に興味深いものです。
まとめ
さて次回、郷壊し編その7が待ち遠しくて仕方ありませんが、どうなることやら。
Twitterでは、郷壊し編は「沙都子ワシ編」ということで、沙都子と鉄平のための「郷壊し編」じゃないか?と盛り上がっていました。
歪んでしまった沙都子の梨花に対する思いが、鉄平の沙都子に対するやさしさでほぐれるのか。
そんなホンワカした展開を期待したいですが、これはひぐらしのなく頃に業。そんな優しい生温い展開を許してくれるのかどうか。次回目が離せません。
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